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レポート2021年03月01日

生命保険鑑定士会情報レポート 2021年3月号


2021年3月号

生命保険鑑定士会情報レポート

 みなさまこんにちは。前号では地域社会における生命保険鑑定士の目的と使命について、掘り下げてお話しました。今回は生命保険鑑定士の目指す社会的地位と保険営業の両立についてお話します。

1、生命保険鑑定士の社会的地位

 わたしたちの暮らす現代社会は超少子高齢化の真っ只中です。個人では教育資金の高騰、老後資金2000万円問題、大相続時代の到来、法人では社長の高齢化、事業承継問題、終活準備などが喫緊の課題として表面化しています。また、環境変化に対するリスクマネジメントも欠かせません。所得中流層は上流層と下流層に分かれつつあり、格差社会の進行は一向に減速しません。下流に流されまいとの危機感を感じている人々も少なくないでしょう。さまざまな事を概観して自己の現状認識と将来ビジョンを正しく持つこと、これが下流へと流されない秘訣なのかもしれません。資産形成とその保全に必要なファイナンシャルプランニングやファイナンシャルアドバイス、大相続時代に備える相続診断、これらは格差社会の進行でますますニーズが顕在化しこれらの専門資格者の社会的地位も高まって行くでしょう。
 お客様の未来はリスクマネジメント次第で変わるといっても過言ではないと思います。生命保険鑑定士は中長期の課題解決に複合的な利用価値が高い生命保険の機能を、お客様に長い時間軸で分かりやすく説明する専門家です。販売ありきの姿勢、募集ありきの利己的発想をなくして自利利他の精神で人を幸せにするため生命保険鑑定を通じ奉仕する。このように地域社会への貢献を意識した姿勢で行うことが、結果としてお客様の生命保険への主体的な関心と理解に繋がり、売り手主体の情報の非対称性も解消させるでしょう。このような目的と使命をしっかり持つ生命保険鑑定士は、お客様の信認を受け地域社会での地位も得ることになろうかと思います。

2、保険法を学び直す意義正しい保険営業との両立

 生命保険は社会保障や貯蓄、投資とは少し異なります。生命保険にはリスクを転嫁する保障機能、将来リスクを低減する資産形成機能、次世代に受け継ぐ継承機能。お客様にご自身のリスクを長い時間軸で認識いただくリスクマネジメント、これがご家族ともども下流へ流されて行かない秘訣であること。
 まずは生命保険鑑定を受けていただき、生命保険の本質を正しくご理解いただくことが営業アプローチの一丁目1番地ではないかと思います。 

(生命保険鑑定業務)

 お客様に生命保険の必要性を正しく理解して戴き見込み客になっていただくこと。気づきを与えるwin-winな関係作りが信認の素となり、これを愚直に繰り返し行うことが社会的地位を高める基礎にもなるでしょう。

先ずは生命保険鑑定を行うこと、つまりプランニング販売以前にこれを分離して行う必要があります。

以上


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