LISA - Life Insurance Surveyor’s Association
2021年1月号
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、今生命保険を取り巻く環境は変化の真っ只中にあり、様々な変化が訪れることでしょう。本会は生命保険鑑定士の皆様と共に中長期視点に立って考え、そして腰を据えて行動します。会員数も一般募集前の口コミ方式のみで当初計画を2倍以上も上回り、全国主要都市では代表幹事枠も残り少なくなりました。
つきましては、みなさまの積極的な取組み、お声がけに対し改めて感謝申し上げます。現況報告および関連情報をお届けします、お役にたてて戴ければ幸いです。
記
1、新たな取組について
私は、生命保険鑑定士の社会的貢献が他者と差別化され信認を得ることと考えています。地域密着で信認されるために、①保険通じ貢献する意思と使命感、②お客様の想いを聞き出す力、③専門知識を教える力、④正しく伝わる力、これらを愚直に実践すれば資格認定者の価値と地域社会における信認が得られることでしょう。
現在、本年後期から一般募集を開始するための準備に入っています。具体的には①生命保険鑑定士名鑑の出版広報事業、②資格取得の講習試験制開始、これらに合わせる形で一般募集を開始することとなります。本年前期は引き続き口コミ方式を軸に進めつつ、先行的資格認定者への資格価値の創造に努めてまいります。
2、保険営業の未来を観る(人口動態ついて)
あのピータードラッカーの言葉の一つに「すでに起こってしまった未来を探すこと」があります。彼は「未来のことは予測できない、すでに起こってしまった未来を探せ」と私達に教えてくれています。そして第一にあげているのは人口動態です「人口の変化は最も基本となる動きであり、すでに起こった人口の変化は元には戻らない。」と説いています。12月に日本総研が発表した出生率推計によると、2021年の出生数は前年比▲7.5%まで落ち込む見通し、更に2020年の婚姻数も▲16.2%の大幅減少となり、想定していた少子化のスピードが更に10年前倒しで進みかねない状況だそうです。つまり少子高齢化への社会不安はますます高まるのでしょう。
過去我が国では金融の基礎教育があまり進みませんでした、一方で金融機関は一定の信頼と業界秩序をベースに優越的に金融情報を利用して来ました。これらが今日の情報の非対称性(知識格差)を作り出してしまいました。解決策は正しい知識を持ち、どのように準備すればよいのかを知ること。つまり生命保険鑑定士®は専門性を生かしたコンサルティングによりこの知識格差を軽減して情報の非対称性を和らげ、あんしんを届ける使命があります。一般のみなさまの想いと夢、このゴールを一緒に考え、現状認識と課題を共有できる関係になることが、生命保険鑑定士®の役割責任ではないかと考えます。
従って、生命保険鑑定士は生命保険鑑定を提案とは別のプロセスとし、区切りをつけて行います。ボランティア的な自利利他の考えを持ち、使命感を持って行動します。愚直な姿勢をお客様に感じていただくことが、専門家としての信認へと繋がると確信します。生命保険鑑定士®は競合する他の募集人と差別化されるためこの努力を惜しまず、保障を概観(客観視)する専門家として、愚直なまでにこの行動にこだわり地域で確固たる存在となって戴きたいと思います。
本年も会員相互の情報共有化のしくみ作り、生命保険鑑定士資格のPR、エリアへの展開など、会員のみなさまへのサービスの充実に努めて参ります。
以上