LISA - Life Insurance Surveyor’s Association
みなさま益々ご活躍のことと存じます。 さて、今月号では 1、生命保険鑑定とFD、 2、戦略的展開についてお伝えします。
1、生命保険鑑定とFD(フィデユーシャリー・デューティー)について
FD(顧客本位の業務運営)の最前線は顧客と接しているその現場にあります、FDの最前線は金融事業者ではなく顧客との接点にあります、つまりFDは金融事業者(代理店)としての運営方針と所属する生命保険募集人の意識と行動が両輪として機能しなければなりません。他業界でもすすむFDの波により顧客の購買元選択の意識が高まっています、生命保険募集の現場でも顧客が差別化して選択する存在になる一つの要件となっています。
生命保険鑑定は、推定からの意向把握を行うプロセスのことです。具体的にはわかりにくい生命保険について保障の必要性、教育住宅老後等資金計画の必要性、これらについて顧客へ正しい知識を提供して情報の非対称性を軽減解消することですが、これはFDの原点でもあります。生命保険鑑定士資格認定者はこのプロセスを丁寧に進めるための専門家です、生命保険営業の現場で商品販売ありきのスタイルではなく生命保険鑑定により真のFDを実践すること、そしてFDの実践による正しい保険営業を推進すること。生命保険鑑定士にはこの崇高な理念実践者としての使命があります。
生命保険鑑定はFDを実践し顧客への正しい情報提供を行います。具体的には①顧客自身とその家族の未来についてあるべき姿をイメージしてもらうこと、②そのイメージからライフプランに対する課題が見えるようにすること、③正しい情報を得た顧客に不要な保険と必要な保険がわかるようにすること。生命保険鑑定士は保険のわかりにくさ解消に努めます、そして保険活用を最適化することが使命です。
生命保険鑑定には特別なノウハウもテクニックも必要ありません、過度に興味をそそる偏った情報や特別な話法もありません。FD最前線の専門家としてのプライドを存分に発揮するために必要な事は、顧客本位の営業で必要な原理原則をしっかりと実践することです、生命保険鑑定士資格がこの意思表示のシグナルサインとなります。
今秋以降の新規生命保険鑑定士資格取得には研修受講と適正試験合格を要件とする計画です。FD最前線で活躍するためにふさわしい資格として、①保険募集に関連するルールベースとしてのコンプライアンス理解の確認、②プリンシプルベースとして保険募集に必要な行動規範の理解と姿勢の確認、この2軸構成による教程の履修と適性試験合格が認定要件になります。合格者にはFD推進者としての証となるよう、新たな付加価値を高めるしくみも検討しています。
2、戦略的展開について
「生命保険鑑定士」の社会的使命として、顧客本位の業務運営:FD(フィデユーシャリー・デューティー)を積極推進すること、この推進へ向け行動を開始しています。具体的には7つの戦略的展開(①体制強化策 ②情報発信策 ③情報共有策 ④広報施策 ⑤資格教育 ⑥試験制募集 ⑦資格普及策)を順次進めますが、今月は①体制強化と②情報発信策につきご報告します。
(1)理事会体制の増強と定数の変更について
5月から現任理事に加え豊富な知見経験を持つ2名の新任理事が新たに就任、これにより理事会は6名体制となりスタッフも含めた人的増強を行いました。代表理事兼理事長:福嶋正、副理事長:今村嘉明、専務理事:石井雷大、ほか現行理事3名、計6名による執行体制を整えました。
(2)本部事務局の移転について
業務推進のため本部事務局を東京都千代田区飯田橋2-6-6 ヒューリック飯田橋ビルへ移転し、サービスセンター、しくみねっと株式会社(会員管理システム運営)の3拠点体制運営となります。
(3)情報発信策について
みなさまと一体感ある運営に努めるための情報発信についての充実化を進めております、引き続きこのようなメールマガジンの月例配信と会報の年数回発行を継続すると共に、今後各種施策を順次展開して参る所存です。引き続きみなさまのご理解とご協力をお願い致します。
理事長記