LISA - Life Insurance Surveyor’s Association

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レポート2021年11月01日

事例レポート (個人編その2)


2021年11月号

生命保険鑑定士事例レポート(個人編その2)

 みなさまこんにちは。
 さて先月から本会へのお問い合わせが急増しています。感染拡大前の対面活動へ戻すため、新たな機会創造へ意欲的な方々が増えています。今回も生命保険鑑定®に関連する事例(個人編)をお伝えしますのでご参考になさってください。

 人は生まれた時からリスクとともに生きてきました、そしてリスクとの付き合い方を経験的に知っています。しかしながら今まで経験したことがないリスクはなかなか実感がわかず、ついつい放置してしまう傾向もあります。例えば死亡や傷害など日常的に起きない事、老後、介護、相続などまだ先の事があります。このような自分だけでは回避することが難しいリスクを純粋リスクと言います。純粋リスクは日常的に気を付けることや今を頑張ることだけではカバーできないリスクの事です。
 純粋リスクを知るにはこれらのリスクの見える化が必要です。見える化ではまず自分自身が直観的に感じて気づくことであり、頭の中の右脳で直観的に「そうだ」と思い感じることです。人は自分の想いがハッキリしている時ほどその阻害要因とるリスクを認識し、そして回避低減したいと考えます。
 保障鑑定®は前述のとおり右脳を刺激することが目的です、これは心で感じた気づきとなります。まずは、お客様の生活、住宅、教育、老後、相続といったライフプランに関するテーマを取り上げて、これらに対する想いやあるべき姿をお聴きしてください。続いてこの想いの強弱づけを考えてもらってください、(A)必ず実現したい、(B)できれば実現したい、(C)無理なら諦める、といった具合です。
 保障鑑定®でご注意いただきたいのは数字を使わず、お客様が直観的に右脳で感じる事に徹すること、そして感じたことに対しあなたは共感し丁寧にすすめることです。続いて想いの強弱をつけてもらいましょう。これが保障の濃淡つまり優先劣後順位付けの基礎条件となります。保障鑑定®はこの流れを作り、あなたへの信認度を高めることが目的です。

(1)人は右脳が作用して行動を起こす
 人は感情の動物といいます、ポジティブに想うと行動するが、一旦ネガティブに捉えると行動しなくなります。まずは「感情に訴えて」そして「論理で説く」とスムーズに進みます。
 ①右脳の役割:知覚と感性 直観、直感、感情、間接的
 ②左脳の役割:思考と論理 分析的、説得的、合理的、理性
 この原理原則を知っている人は「最初に直感から共感へ」「次に理屈から軽い説得へ」と事を進めます。

(2)保障鑑定®とは右脳で直感してもらうプロセス
 保障鑑定®は生命保険鑑定®の前半部分のプロセス、まだニーズを感じていないお客様に対し専門家が情報の提供と共有をすすめる活動です。お客様に夢や想いをインタビューし、そして共感します。このニーズシェアリングにでは、価値観や想いの強弱そして現状とのギャップについても聴いてください。保障鑑定®は保障ニーズの濃淡をお客様自身で感じ、そして共感と共有のプロセスです。

(主なインタビュー項目)
a. あなたが万一の際残された家族の生活を守りたいですか?
b. 老後の生活をするための資産形成をしたいですか?
c. 疾病や災害などによる医療費や就業不能での経済的打撃を軽減したいですか?
d. 教育や住宅購入など目的資金の準備運用をしたいですか?
e. 子供への想いと財産継承の準備をしておきたいですか?

 直感で「はい」「いいえ」でお答えいただいてください。「はい」と答えた項目についてひとつ一つ、この準備はしましたか?と質問して、この準備がないことが純粋リスクだと気づかせてください。続いてそれぞれのリスクに濃淡の味付けをする、つまり想いと欲求の強弱をつけてもらいましょう。
 保障鑑定®でご注意いただきたいのはお客様には数字を使わず直観的に右脳で感じてもらう事を行うこと、そして感じたことに対しあなたも共感を繰り返しながら丁寧にすすめることです。これが保障の濃淡つまり優先劣後順位付けの基礎条件となります。保障鑑定®はこの流れを作ることが目的です。保障鑑定®を丁寧に行い、次のステップ生命保険鑑定®「必要保障」「保険分析」へと進めます。※次回に続く

(3)資格検定試験準備状況について
 今後、生命保険鑑定理論の体系化と資格検定試験導入準備をすすめています、この目的は資質第一主義にて生命保険鑑定士資格のステイタスを客観的に高めることです。ベースとなる生命保険鑑定士標準課程と研修カリキュラムは、検定制度構築実績のある専門委員による作業も進んでいます。
 当面はみなさまからの紹介推薦者認定を続けます。試験制度の導入後も既会員への再試験等は行いません。この機会に適任者をご紹介ください。本会HPから手続きを行っていただけます。

 ※新規入会、バックナンバー閲覧などは公式HP: https://lisa-japan.orgからご利用ください。

 事務局、サービスセンター、専門委員一同、ますますの成功を祈念致しております。

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